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「落ち着いた?」
目元が少し腫れている熊─もとい縁に蒸しタオルを渡すと苦笑される。
「うん…ごめんね急に」
背中を丸め、困った様に笑う縁に胸が痛んだ。
もう、俺にしとけよ…
そう言えたらいいのに…
俺なら、こんなに縁を泣かせないのに。
「いいよ。どうせ1人だったし」
微笑んでみたけど、縁は困った様に笑うだけだった。
「ごめんね…テツ」
「だから、気にしなくていいって」
「違うの!」
パシッ…
飲み物でも取りに行こうかとたった矢先、肩を掴まれる。
「ごめんねって言うのは…」
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