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「好きな相手となら色々としたいし」
いたずらっぽく笑う顔が色っぽく見えるのは、惚れた弱みというやつなのか。
「お、おう…」
縁が好きだ。
とても好きだ。
だけど、上手くいくなんて夢にも思ってなくて先のことなんて考えてなかった…。
チュッ…
再び近づいてきた唇が頬へと優しく落とされる。
口じゃないんだ…
「…ふーん。物足りなかった?」
「い、いや、そんなことない」
まずいな、これじゃ思いっきり動揺してるのがバレバレだ。
「大丈夫…テツがこういうのに奥手なのは知ってるし、少しずつでいいからさ」
「縁…」
「はー、でも、自覚が足りないのも考えものかも…本当は先に進みたいんだからね?」
「さ、先… 」
先ってことは、つまり─か、体の関係だよな。
いや、俺だってキスの次に何をするかくらい知ってる。
経験はないけど。
あの、胸板に抱かれる…
「わっ…んんっ…」
突然、縁に手を拘束されてキスをされながら、壁際に押し付けられる。
痛くはないけど、縁の欲情した顔に下半身が熱くなってきてヤバい。
「…ねぇ、苦しそうだよ、ここ」
耳元で囁かれながら、そんなことを言われるからたまらなくなる。
もう、ダメだ…
ここから先の記憶が無い…
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