pink revolution

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………冷たっ! 「…大丈夫?」 突然ヒンヤリとした感覚に意識が戻る。 視界に入った縁が心配そうに見ていた。 どうやら、寝かされているようで、額に手を当てると濡れタオルが置かれていた。 「ごめん、迷惑かけた…」 パニクったとはいえ、縁に迫られたくらいで意識が飛んだなんて情けなさ過ぎる… 「いいよ、むしろ…」 言いながら口に手を当てた縁が目を逸らした。 えっ…?何? 何やら含みのある縁の様子が気になるけど 、聞くのも怖い気がした。 「ま、とりあえず、今日はこれで帰るけど、次は止められないから…」 「…あ、うん」 なんて答えていいか分からずに、曖昧に返事をする。 Noでは無いけど、こういう時の反応は照れもあって上手くできない。 でも、そんな俺に縁は満足そうに笑って帰って行った。 縁を見送りふと玄関の姿見が目に入る。 なんだ…これ? 首元に小さな打ち身? こんなとこ打ったっけ? 想像以上にクマは独占欲が強いのだと俺は後に知ることになるのだった。
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