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ん?ちょっと待てよ…根本的に冴島と恋愛ありきで考えてないか?
「どうした?」
「えーと…冴島は…その…俺の事好き、なのかな?…なんて」
何だか聞いていて恥ずかしくなる。
中学生の男子か、俺は…
「…素敵だとは思いますね」
「あ、そう…」
なんだろう…つまり、好きとは違うってことで安心していいのだろうか?
「マティーニください」
マスターに笑顔を返しながら、注文する。
「拗ねてます?」
的外れな問いに、呆れればいいのか、ムカつけばいいのか分からず、ただ冴島を見返した。
冴島はと言えば、俺とは対照的に楽しそうに笑っている。
中身は変わってるけど、見た目はイケメンだから、知らない人から見たら、こんな姿もカッコイイのだろう。
これが、残念なイケメン、と言うやつなんだろうか?
…へぇ、なかなか面白い。
「そーかもね」
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