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…ん、頭いてぇ…
ボンヤリと見上げた天井は、何だか見覚えがない感じだが、夢の中だろうか?
「…喉乾いた…はは」
不意に呟いた声は妙に掠れていて、自分の声じゃないみたいで笑える。
「名瀬、お前、俺をどうする気だ?」
「は?」
声のするほうを見れば、なんとも言えない表情をした色男がいた。
ふと、手元を見れば、冴島の服の裾を握っているという状況にギョッとする。
確かに、どうする気だ?なんて突っ込まれても仕方ない状況だ。
あれ、そもそも俺はどうしていたんだっけ?
「ん、さえじま?」
「…っ、もう一度、頼む…出来れば名前の方で!」
あ、思い出したわ。
こいつ、変態入ってたんだっけ。
でもまぁ、俺に記憶が無いあたり、冴島の世話になったのは確かなわけで、要望くらい聞いてやらなきゃだよな。
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