秘密の冴島くん

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「んっ…ふっ…」 「…お前、素質、あるんじゃないか?」 離された口元を見れば、妙に艶めいていて変な気分になる。 「そ、しつ…んんっ…」 言いかけた言葉を塞がれ、それでも、あがらう気さえ起きないのは、コイツのキスが上手いからだろうか? 男と…しかも、同僚とキスしている。 そんなことは分かっているのに… 「んっ…ふ、…っ」 「お前…バカなのか?」 何故か苦しげな目でこちらを見ている冴島を見れば、押し殺したような声で囁かれる。 「男を抱いたことは無いが、このままだと…」 自然な流れで冴島に後ろに押し倒される。 コイツ、モテるんだろうなぁ… だが、こんなことでビビる俺でもないわけで。 「このままだと?」 「ふっ…そうでなくては面白くない」 …あれ? そのまま続きが始まるのかと思えば、冴島は身体を起こして服を整えた。
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