PM11時

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上司としての自分を隠して、違う自分を演じていたことを彼は知っている。 「笑えますよね?性格の悪い上司が、サイトでは親切な人を演じているなんて…」 自分の滑稽な姿をさらしていたのかと思うと、やるせない気持ちになった。 「…笑うかよ」 …っ 彼の指が、優しく俺の髪をすく。 「頭がいいんだから、分かってよ…」 そう言って彼は、少し困った顔で微笑していた。
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