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オフィスでの敬語に反して、対等な言葉を使う彼のギャップにクラクラする。
もう、気持ちに嘘はつけそうにない…
でも…
何て言えばいい?
告白の返事をするにしても、タイミングを逃してしまった気がする。
今更、どう切り出せば…
「マルタさん…俺の片想いは成就するんでしょうか?」
「…っ」
鋭いな…
阪嶺では素直になれない俺のことを分かっている彼は、敢えてマルタと呼んでくる。
「あ…貴方が、それで幸せなら、僕は応援しますよ…」
「ありがとう…俺は、凄く幸せです」
言葉を交わした後、どちらからとも無く、笑い声が出た。
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