PM11時

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オフィスでの敬語に反して、対等な言葉を使う彼のギャップにクラクラする。 もう、気持ちに嘘はつけそうにない… でも… 何て言えばいい? 告白の返事をするにしても、タイミングを逃してしまった気がする。 今更、どう切り出せば… 「マルタさん…俺の片想いは成就するんでしょうか?」 「…っ」 鋭いな… 阪嶺では素直になれない俺のことを分かっている彼は、敢えてマルタと呼んでくる。 「あ…貴方が、それで幸せなら、僕は応援しますよ…」 「ありがとう…俺は、凄く幸せです」 言葉を交わした後、どちらからとも無く、笑い声が出た。
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