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「…おめでと」
忘れていた言葉を告げる。
声、掠れてなかったかな?
そう考えながら、寝返りをうつ。
こんなことになるなら、寝ている詠二にキスの一つでもしておけば良かった…
笑うと少し八重歯が見えて、クールな表情が優しくなる詠二。
自分の想いを伝えるつもりは無い。
近くに居られるだけで、いいと思っていたから…
一番近くに居るのは俺だと思ってたから…
詠二…
ずっと、お前だけが好きだった。
お前が誰かを抱くなんて…嫌なんだ…
詠二…
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