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「…来て」
はっ?
突然、腕を引かれて流石に焦る。
何だよ、この男。
「はっ?俺、アンタを知らないし…待ち合わせして…」
「…来られな…いんだ…」
堪えきれなかったのか、男の瞳からは雫が落ちる。
「…っ」
何なんだよ?
俺の言葉を遮って言った言葉に憤りを感じながらも、とりあえず耳を傾けた。
「君…の、お母さんは…
亡くなったから…」
…今、何て?
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