花に嵐

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「…」 俺の問いに、彼が顔を反らす。 「…何だよ!?」 明らかに不自然な態度に、声が荒くなってしまった。 お袋が死んだって聞かされた今、これ以上、隠すことなんて無いだろ? そう思っていた俺は、甘かったらしい… 「…ごめんね、逢わせてあげられないんだ」 「…っ」 静かに強い瞳で見つめ返して来る男に、言葉を失う。
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