愛しの菖蒲さん

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「はぁ…」 倒れそう... 周りにいた人達も既にはけ、この部署に残ったのは僕ひとりらしい。 時間を気にする後輩を見つけたのがいけなかった... 「大丈夫?」なんて声を掛けたら、涙目で「約束が...」って言われてしまって... 僕がやろうか?って声を掛けたら、次の瞬間に涙は止まっていた...女の子って恐ろしい。 最後の資料を纏めて、後輩の子の机に付箋を付けて置く。 時計を見ると11時。 うまくいけば、アヤメさんに逢えるかもしれない! 急いで仕度を整えて、barへ向かう。
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