麗しのシンディ

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「僕...12時には家に帰らないと」 そう言って微笑んだ君の笑顔が心から離れてくれなくて困る。 俺、菖蒲直人は、仕事の後によく行くbarで最近知り合った男に惹かれていた。 もともとバイである自分が男に惹かれることは普段と変わらない。 だが、いつも12時前には帰ってしまう彼のことは気になっていた。 12時だなんて門限かと思って聞けば、翌日の仕事に備えてなどという真面目な答えが返ってきて思わず笑ってしまった。 年齢は26だと言うのに、擦れてなくて可愛い人だと思う。 その日から、俺の中で彼はシンデレラに因んでシンディと呼んでいる。
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