逮捕

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作業☆雑居部屋での生活 作業言い渡しの日が来た。 名前を呼ばれ刑務官の前に立つ。 「洗濯工場で作業してもらいます」 洗濯工場とは経理のひとつ。 経理とは刑務所を運営していく上では必要な工場。 笠松では、炊場(炊事)洗濯、衛生(所内の清掃、修繕)がある。 女子刑務所では、男子の様に初犯、累犯、刑期、罪名ごとに刑務所が分かれておらず、女子はどの分類も全て一つの施設に収容される。 笠松刑務所では、ただ施設の中ごとに工場や舎房 (居室)ごとに初犯と累犯を分けてはいるが、受刑者の性格にて初犯の受刑者が累犯の工場や居室へ入る事も珍しくはない。 経理は、初犯のみが配役になる工場である。 新入寮で自分の荷物をまとめ雑居部屋へ移動する。雑居部屋は1階は1寮で主に初犯、累犯受刑者の部屋で2寮は累犯、そして私の部屋は3寮の初犯部屋だった。 寮は階ごとに施錠されているだけで廊下の両脇に各居室がある。 開放雑居になっており廊下にはトイレ、洗濯場、流しがある。 廊下にはカメラが付いており中央には刑務官の机が置いてあり、机の脇の壁には唯一の時計があった。 部屋は南側の日の当たる奥の部屋だった。後にこの部屋と隣の部屋は主に経理の雑居部屋だと知った。 部屋は6人部屋だがこの定員オーバーで8人部屋となっていた。 荷物を置き工場へ向かった。💦
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