逮捕

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洗濯工場☆ 洗濯工場へ着き担当台に居る工場担当の〇〇刑務官の前へ立つ。 挨拶を済ませ早速作業開始☆ 洗濯工場の雑役(工場の班長の責務といろいろな雑用をする)さんが自分のロッカーへ連れて行ってくれ、作業用のかわいいピンクの安全靴をもらった。 洗濯工場では、日替わりに替わる受刑者の洗濯物を部屋ごとに分けて洗い 乾いた物をまた部屋へ戻すのが基本作業である😃 他に、舎房着(部屋着)や作業着、外履や下着等の補綴を手縫いやミシンで縫い受刑者へ戻す。 又、季節ごとに衣替えがあるので時期が来ると、受刑者のサイズを確認しながら級ごとに新しい物から古い物を振り分けて舎房に配るのだ💦 同じく着なくなった物は洗濯工場へ集められ洗濯して再び使うまで倉庫に戻すのである。 こうして忙しく一日が過ぎる工場だった。 ちなみに「級」とは正確には累進処遇といって、現在では刑務所での処遇法が改正され廃止になったけれど、それまでは 入所したては4級から始まり所内の成績により級が上げられていくシステムである。 級ごとに異なる処遇とは 手紙の発信回数や面会回数、手元に置ける所持品等が変わってきて、もちろん級が上がる程、緩和されていくシステムであった。 また笠松刑務所では、現在は定員オーバーでかなり窮屈で独居の一人部屋に二人が生活するらしく 考えただけで、ゾッ💦とする話だ😞 だいたいの受刑者は懲罰さえなければ3級へは上がれる。でも2級から上は長い受刑者や経理工場の受刑者でなければ上がるのは無理に近い状況でした😌 笠松刑務所では私の居た数年前は、2級者からは解放独居で、雑居と造りは同じだが個室パージョンになっているプライバシーがある生活ができる。経理工場の物に関しては、新入から雑居へ一旦おりるが次の進級式には3級であっても解放独居へ転房となる。 こうして1ヶ月があっという間に過ぎ、進級式には解放独居へ転房となった。
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