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アンケート
観察工場へ来て２ヶ月が過ぎた。
受刑者が週間単位で入れかわる為に、変な慣れや飽きがこないので毎日があっという間に過ぎている。
いつもと変わらずに作業をしていると分類担当が工場へやってきた。
観察工場へいると新入受刑者の分類面接が度々あるためにあまり気にもとめずに作業をしていた。
すると、私が呼ばれた。
観察工場担当に挨拶を済ませ分類担当と廊下を歩く。洗濯工場と２工場（初犯工場で電気関係の配線の組み立てや、モタ工、当時は七宝焼もこの工場にあった）へも迎えに行くので廻っていきます、と分類担当は言った。
時期的なのと３人で呼ばれたということは、アンケートなのだろうとすぐにわかった☆☆
アンケートとは、何枚かある用紙に必要事項を記入し仮釈放の申請をするものらしい。
工場を廻り、３人揃ったところで分類の小部屋へ入り３人で横に椅子を１つづつ間を空けて座る様に言われた。
そこへ用紙が何枚か置かれ説明があった。
用紙には、帰住地や罪の反省や出所後のことなどを記入するという。
すべて書き終えて担当に知らせた。本来は全員が書き終えてから各工場へ廻りながら戻るのだが、２工場の受刑者がまだ半分残っているらしく、私は観察工場で１人しかいない雑役な為に手の空いている刑務官が迎えに来て工場へ戻ったのだ。
工場へ戻り、作業を開始したら観察工場担当が来て、慣れたと思ったらみんな帰っちゃうのね…と小声で呟いた。
アンケートはそんなに時間もかからず記入を終えたので、あっけなくアンケートは終わった。
アンケートが終わるとほとんどの受刑者は早い人だと１ヶ月、遅い人だと４ヶ月で本面接があり面接が通ると本面接から１ヶ月から２ヶ月の間に釈放準備室へ全部の荷物を持って転寮する。これをぞくに 引っ込みという。
いよいよ仮出所だと思うと胸がワクワクするが、はやる気持ちを抑えて作業しなければいけないと自分に言い聞かせた😌💦
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