あなたのとなり

ぷち飲み会

「ちょっと中田さん！
もうちょっと静かにしてくださいよ！」

ドアが開いたと同時に、慌てながら悠ちゃんの後輩は言った。少しだけ、おとなしそうな感じの子。

「えぇやんけー。
お前が早く開けへんからやろ！」

そう言って、悠ちゃんはズカズカ部屋の中へ入っていった。その後ろを、申し訳なさそうにあたしは着いていく。

「ていうか、悠ちゃん中田っていうの？
あたし本名知らんのやけど。」

「俺、中田悠詞！ゆーじやで(笑)
ほんでこいつが、山口！」

後輩を指差し、悠ちゃんは言った。

「よろしくねー。
伶ちゃんでしょ？」

「うん…よろしくね。」

山口くん…後々彼は、あたしにとってある意味大切な人になる。