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「名前、なんていうん?」
あたしの名前を聞いてくれたのは大志くんだった。
「…伶だよ。」
緊張して 素っ気ない返事になってしまった。会話も全然弾まなくて、おとなしくしてるあたしを見て、唯が気を利かせて歌を歌ってくれた。
「伶は、誰の曲聞くん?」
悠ちゃんが聞いてくれた。
「んー…湘南が好き。」
また、素っ気ない返事をした。そしたら彼は嬉しそうに笑って
「俺も湘南好きやでー!」
そう言って 湘南の曲を探しはじめた。湘南好きっていうのがうれしくて、あたしはついテンションがあがり、ぺちゃくちゃ喋り始めた。そんなあたしの話を笑いながら聞いてくれた悠ちゃんに、少しずつ心が開けるようになった。
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