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今日から高校生。
別に実感が無い訳ではないけど、近所の中学校から、近所の高校へと進学した為、そこまで実感がわかないということだ。
同じ中学から行ったやつは10人ぐらいいるし‥‥。
てなわけで、俺はいつも通り7:30に起きて、いつも通り朝食を食べた。
そして、8:00に、中学の頃一緒の高校に入ろうと軽い約束をして、本当に一緒になってしまった、まぁ親友とよべる隼央鴉(はやなか からす)が迎えに来た。
鴉「おっす!迎えに来ました~!」
一騎「おう、時間ちょうどだ。それは良いが、うっせぇよ!」
鴉「なんだなんだ、どうした?今日から晴れて高校生だってのに、浮かない顔してぇ~」
一騎「べつに浮かないってわけじゃねぇけど、そこまでのことか?」
鴉「そこまでのことだ!なんてったって高校生だぜぇ?考えて見ろよ!今まで中学の頃は規則だの、みんなのルールだので縛られっぱなしだったろ?そう考えれば高校生になれば、買い食い自由、携帯オッケー!どうよ、文句ねぇべ!?」
一騎「後者はともかく、高校にだって規則はあるだろ」
鴉「う‥‥うるせぇ!とにかく高校になればいろいろな特典があんだよ!」
と、まぁこれは歩きながらの会話の一部である。
この後もいろいろその特典とやらを詳し~く説明してくれていたのだが、俺は適当~に聞き流して高校まで歩き続けた。
クラス発表。
別に俺にとっては重要でもなんでもないので簡単に言うと。
俺がE組で、鴉がF組。
ちなみにE組には俺と同じ中学出身が俺以外に2人いた。
鴉「お!お前E組じゃん!隣だから体育とか一緒かもな!」
一騎「そうだな。とりあえず教室行こうぜ」
鴉「んだよ、ちっとは喜べよ!それとも照れてんのか?」
一騎「3階か、あっちみたいだぜ」
鴉「ちっ!」
まぁ、嬉しくないわけではないが、はしゃぐことではないだろう。
教室は少し年期を感じさせてくれるぐらいの古さで、汚いというわけではない。まっ、高校はこんなもんだろ。
鴉「一騎、昼飯一緒に食おうぜ!」
一騎「あぁ、わかった」
鴉「じゃあ、昼休みにそっち行くから!」
と言って、鴉はF組の教室に入って行った。
家から歩いて10分。つまり今はおよそ8時10分。
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