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「うるせぇぞ高志!朝からへんな声あげてんじゃねぇ!」
一階から、二階の高志の部屋まで届く声で父が叫んだ。
「親父も声でかいじゃん」
高志の心に反省の二文字はなかった。
「あ~、早く学校終わらせてauショップ
行きてー!!」
今日は平日。つまり学校が終わるまでケータイはお預けだ。しかし高志は気持ちの高揚が抑えられなくなっていた。
因みに何故auなのかと言うと、家族全員がauだからだ。家族割引があるから安上がりになるらしい。
高志は不服であったが、反抗すればケータイを買ってもらえなくなる恐れがあった為
大人しく従ったのだった。
「本当はSOFTBANKが良かったのに」
理由は上戸彩ファンだから、である。
「まあ、ケータイが買えるならどうでも
良いけどね~」
結局は、今の高志はケータイが買えれば
そんな事どうでも良いのだ。
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