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「そっか、知ってたか~……俺さ、auなんだよ。一弥は良いなぁSOFTBANKだろ?」
一弥は頬杖をつき、あくびをしながら高志の話を聞いている。
「お前は上戸彩が好きなだけ……だろ」
流石親友、高志の好みも知っている。
「でもお父さんも好きだぜ。白い犬って良くない?」
「アハハハ」
一弥は棒読みで笑って会話を誤魔化した。
一見冷たい反応に思われるかも知れないが、これが日常だ。
これでも二人は幼稚園からずっと同じ学校の親友なのだ。
お互いに気を使う必要もない。良いところも悪い所も知り尽くしている。
そういう関係だ。
ガララッ
担任が教室の扉を開き、中に入ってきた。
それを合図に散り散りになっていた生徒達は各々の席に着席していく。
クラスの全員が席に着いたら朝の学活が始まった。
そんな時でも高志の頭の中は……
(あ~早く学校終われ~)
まぁ……大方予想はついていたのだが。
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