1人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
楊良は
厨房へ
連れて行かれた
駆逐艦とはいえ
艦長以下
百名が
乗艦する初霜である
艦長以下の
上級士官には
専属の料理人
厨士がいたが
下士官以下には
厨房専属の
兵がおり
五人構成の1分隊
駆逐艦は決まっている
当然
戦闘時でもない限り
夜食などない
下士官達は
煙草盆の夜間休みに
夜食をとるために
交代で分隊から
出していた
二十人分の夜食を
作るのだが
厨房分隊として
黙認され
責任者たる上級一曹も
食べ、厨房分隊の補充を
画策するのが
皇軍の伝統でも
あった。
最初のコメントを投稿しよう!