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こうなると、誰も私を止められない。
恋は盲目…
とはよく言ったものだ。
私は、勇気に溺れた。
勇気無しでは生きていけない…
なんてバカな事、本気で思っていた。
友達と遊ぶ事も減って、
学校の休み時間も、
学校が終わってからも、
休みの日も。
いつも勇気と一緒。
世界が勇気一色。
それでいいと思っていた。
それが幸せだと思っていた。
「勇気、私の事好き?」
「うん、好きだよ」
「紗良もだぁい好き♪勇気といると幸せ♪」
私の目には勇気しか見えない。
好きな気持ちが、溢れて止まらない。
いつも優しい勇気。
私に向ける笑顔は、いつも右目の方が細くなる。
私はその笑顔が大好きで、その笑顔はこれからもずっと私だけに向けられるものだと、
信じていた…
🍀
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