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それから青年は毎晩セイレーンの下に通うようになりました。
時に、セイレーンが歌い。
時に、青年が語りました。
二人にとってそれは楽しい一時でした。
セイレーンは青年にたくさんの質問をしました。
『何故、私の匂いが大丈夫なの?』
「私は旅人。時には戦場の近くを通ったり、死人を前に弔いの詩を歌いますから少し慣れているのですよ」
『あのシルフィードは?』
「私の詩が好きになって最近付いてきたのです」
『貴方の名前は?』
「内緒です。でも…昔、誰かがこう呼んでくれました。“オルフェウス”と」
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