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――神様の意地悪。
――なんであたしは……可愛くないの?
……おや?お姫さまの心の中の覗き見ですか?
覗き見は良くないですよ?
あ、申し遅れました。わたくし佐野紗柚(さの さゆず)さまのお部屋に住まわせて頂いている、人形のマリーと申します。
可愛いでしょう?わたくしのお洋服。このピンクでヒラヒラとした甘めの大人の子ども服、紗柚さまが買って下さったのですよ。
わたくしの黄金色のふわふわとした髪の毛が気になりますか?
毎日紗柚さまが手入れして下さるのですよ。
……え?そんなことはどうでもいい?もう帰るだって?
そう言わずにもうちょっとわたくしの話に付き合って下さいよ~
あ!
もしかして、人形が喋っているのにビビってしまっているの?
って、ちょっと待ってよ!!
そんなに怒らないでよ、冗談だよ。このお話はね、どこか普通の題材で書かれていないかもしれない。
それなりに楽しめると思うよ?だからゆっくりしていって?
おっ、ようやくゆっくりしていく気になったんだね。
ようこそどこか変わったお話の世界へ
椅子に掛けてゆっくりとお楽しみ下さいませ。
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