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「いつから…」
バツが悪そうに英介を見上げる。
「声と物音が聞こえたから来てみた」
小首を傾げて、平然と告げる。
「あぁ、そうですか。じゃあ」
遥はそう言うと、立ち上がろうとする。
が、思った以上に埋まってしまっているらしかった。
枝の隙間に邪魔されて、手を付く場所もない。
(抜けないっ)
遥は恥ずかしすぎて、顔が赤いのを通り越して青くなってくる。
「…なんとかなるんで、見てないでどっか行ってください」
若干睨み付ける様にして言う。
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