学園の王子達

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「…ば、バカってなんですかっ!!」 英介があまりにも笑うので、遥もムキになって言う。 「だって」 そう言って英介はあるものを指差した。 「カバン??」 「の中に、携帯入ってるんでしょ?」 「………あ」 最初から誰かに連絡すれば良かったことに気付き、魂が抜けたように固まってしまう。 「…そ…れより!!」 すぐに再起動を始めた遥は、少し動揺しながらも話を切り出す。 「英介君はどうしてまだ学校に?」 「屋上で寝てたら、学校終わってた」 飄々として答える英介に、遥は (この人こそ、バカなんじゃないだろうか…) と密かに思ったとか、思わなかったとか。  
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