841人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ば、バカってなんですかっ!!」
英介があまりにも笑うので、遥もムキになって言う。
「だって」
そう言って英介はあるものを指差した。
「カバン??」
「の中に、携帯入ってるんでしょ?」
「………あ」
最初から誰かに連絡すれば良かったことに気付き、魂が抜けたように固まってしまう。
「…そ…れより!!」
すぐに再起動を始めた遥は、少し動揺しながらも話を切り出す。
「英介君はどうしてまだ学校に?」
「屋上で寝てたら、学校終わってた」
飄々として答える英介に、遥は
(この人こそ、バカなんじゃないだろうか…)
と密かに思ったとか、思わなかったとか。
最初のコメントを投稿しよう!