ただ一人のために

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  遥が宣戦布告を受けた日の放課後。 roseの4人全員が、生徒会室に集まった。 「英介が呼び出すなんて、珍しー!」 慎太郎が、ふざけ半分に言う。 「聞いて欲しい話がある」 「俺様は忙しいんだ。手短にな!」 楽斗が、何やら資料を見ながら言う。 臣哉は、ソファの上に体育座りをして黙って棒付きの飴を舐めている。 楽斗の言葉を受けて、英介が何の前触れもなく口を開く。 「はるが、いじめに遭っているのかも知れない」 「それも、俺たちのせいで」  
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