212人が本棚に入れています
本棚に追加
/600ページ
「ガラス…?あいつも共眼者だったのか…」
「ガラス」という名前が奴の黄泉の名前という結論に、すぐ辿り着いたが黄泉の姿は確認できなかったのだ。
また、いくら黄泉でも急に自分の体を加速したり空中で風を操ることは愚か、素手で刀やインの爪を弾くことなどできるわけではないとピンは考えていた。
インも口を閉ざし深く黙り込んでしまった自分の爪を素手で軽く弾き流した人間……
目的がピンを殺すことであったら簡単に殺されていただろう。
ピンにとっては自分よりもはるかに強いと感じた初めての相手だったのだ
「ピン。奴の動き、お前見えていたか…?」
ピンもインの声に気付き言葉を返す。
「…全然見えなかった。アイツ、俺達よりもかなり強い…!」
後々に彼のような共眼者を敵に回すと考えるとピンとインは不安の表情をお互い表した。
最初のコメントを投稿しよう!