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しばらくして悩み込んでいたピンの左手方向から、茂みをかき分ける音が交差して聞こえてきた…。
「!?」
ピンは立ち上がり、素早く太刀を抜く。インも姿勢を音に向け腕を力ませた!
そして、1人の男が茂みから姿を現した
「おっとっと!!俺は別に敵じゃねーよ!!」
二人の反応に、驚いた男は慌てて声を上げた。
寛大そうな眼に眼鏡をかけて、下半身のジーンズに草を大量に引っ付けていた…
髪の毛先は、不器用にくね曲りあまり日焼けをしていない肌は眩しい光を照らし返していた。
「じゃあ何だよお前は…」
ピンの声は、疲れを乗せており、インは臨戦態勢を崩しはしなかった。
それに対し男は、軽く答える
「お前、翼探してるんでしょ?俺もトリエストに探し物あるんだ!!………俺も仲間に入れてくれないか?」
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