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巨人族の生活は主に狩りで成り立っています
体の大きい巨人族は人間や獣人が狩る事のできないドラゴンや大きな獲物を狩り、肉は食糧に、ウロコや革や角は道具に加工されて交易に使われました
だから幼いころから男の子は武器や罠の作り方、狩りのしかたなど、女の子は交易品の作り方を両親から教わるのです
でも彼には…親がいませんでした
教えてくれる人のいない彼は周りからいつも遅れてばかり
青年となった今、足手まといの彼は狩りの仲間には入れてもらえず、同年代の仲間が狩りに行っている間に武器を作って生活しています
そのせいで仲間からは見下され
臆病者の汚名までかけられる始末…
日常の虚しさ、劣等感
幼い頃からの思い出の場所でひとり、そんな事を思っている時
彼に転機が訪れます
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