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「俺は人生どこでどうなったらこうなるんだ……」
とある学校の屋上の柵に顔を突っ伏してつぶやいている男子が一人。
茶色がかった髪の毛は決して染めたものではなく、子供の頃から変わらない母親ゆずりの天然の色。
少し立たせた毛先が春風になびいていた。
背丈は173センチとちょっと
顔立ちは某イケメン揃いの事務所と張りあえるレベルに整っている。
しかし今の彼の顔には疲れがベットリと張り付いていて、端正な顔も形無しだ。
バンッ
不意に屋上にある扉が急に開き十数人の女子達が駆け込んで来た。
「……ゲッ」
「あっ! いた桐島君」
嫌な予感を察知したのか顔をひきつらせる。
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