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俺はその双子を見たら、本能的にマズイ!!って思った。
すぐに、トイレに閉じこもってどうしたいいのか分からずに只、震えていた。
そしたら、トイレにある窓から双子の手と思われる手がシルエットで見えた。
それと同時に、ドアがガンガンッと激しい音が聞こえた。
窓には手が、ドアには今も叩きつけている音。正に四面楚歌。顔面蒼白にしながらパニくる俺。
パニくる頭で考えた一つしかない作戦。それは……強行突破…
覚悟を決め、強行突破を実施。ドアを思い切り開けながら、般若心経を唱える。
後ろから明らかに地の底から響くような言葉を成さない声が聞こえてきた。
寝室に戻り布団に潜り、ガタガタ震えていた。…そしたら、階段を昇ってくる音が聞こえてきた…と思ったら、降りていき、また昇る。これの繰り返しをしていたら、いつの間にか音が無くなった。
もう行ったかな?と思い、布団から出たら、寝室の部屋の隅に双子がカタカタ、カタカタ人形みたいに笑っていた…
絶叫し、階段を降りトイレに行こうとしようとしたら、後ろから階段を降りる音が聞こえた…
更に焦り、一刻も早くトイレに向かおうとし、あの引き戸を見たくもないのに見てしまった。……直後、俺は気を失ってしまった。
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