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昔々―――――千年近く前のこと。
日本には『陰陽師』という、人間離れした能力を持つ人々がいた。
彼らは様々な形で国や政治に関わり、時に運勢を占い、時に未来を視て、時に妖怪を退治した。
そんな彼等が、常々心に留めていたもの。
それは五芒星と呼ばれる〝星〟。
これは自然の力を識る陰陽師の概念基盤である。
―――――と言われるが、意味はそれだけではなかった。
真の意味。
それは、陰陽師の戰(いくさ)の証。
五つの勢力からなる陰陽師達が行う、一種の〝戦争〟を表している。
―――――彼らは殺し合っていた。
五つの理を得た時、完成すると言われる〝星〟を巡って。
各々が理の力を保持しつつ。
〝星〟。
それを手にした者は、その者のあらゆる願望が叶うと言われている――――。
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