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「星」という漢字を覚えたとき
僕はまだ星が何かを知らなかった
日の下で生きるそいつを僕は
ただの空としか感じていなかった
瞬く星
輝く星
今ならはっきりと分かる
あの星たちは
僕の心の住人なんだと
星というあの感じを覚えたとき
僕の横には君がいて
君の横には僕がいた
だから分かったんだ
星があんなに綺麗だって
だから気づいたんだ
星はひとつじゃないってことに
瞬く星
輝く星
今ならはっきりと分かる
あの星たちは
僕の心を写し出す鏡なんだと
もう一人じゃ
生きてゆけない
日の下じゃないと
生きてゆけない
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