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白い布の服を身に纏った老人の髪の毛とヒゲは真っ白でとても長く、立派な樫の杖を持っており、いかにも神様のような風貌でした。
(,,゚Д゚)「その神様が一体、俺に何の用があるんだゴラァ!!!!」
( ´∀`)「君にご褒美をあげようと思って呼んだんだモナー」
(,,゚Д゚)「ご褒美ぃ!!??」
( ´∀`)「そうだモナー。ご褒美として願いを1つだけ叶えてあげるモナー」
(,,゚Д゚)「ご褒美ぃ!!??何だって俺にご褒美なんかくれてやるんだゴラァ!!!」
( ´∀`)「ワシは君の一生をずっと見てきたモナー。君は子供のいない夫婦に、まるでその夫婦の子供のように振舞って、寂しさを忘れさせてあげたモナー。ワシはそれを見て、とっても感動したモナー。だからご褒美として1つだけ願いをかなえてあげるモナー」
(,,゚Д゚)「本当か!!??それは本当なんだなゴラァ!!!」
( ´∀`)「本当だモナー。神様は嘘を付かないモナー」
(,,゚Д゚)「それなら俺を今すぐに生き返らせろ!!!生き返らせてお父さんととお母さんがいるところに連れて行けゴラァ!!!!」 ギコはまだ死にたくはありませんでした。 もっとお父さんとお母さんに甘えたいし、きっと2人も悲しんでいる。 そう思ったギコは神様にそう頼みました。
( ´∀`)「いいモナよー。その願い叶えてあげるモナー。ただし、条件があるモナー」
(,,゚Д゚)「条件………」 神様はギコを生き返らせる代わりに、4つの条件を出しました。 1つ目は生前の姿では生き返らせることはできないということ。 2つ目はお父さんとお母さんの前で『ゴラァ!!』と鳴いてはいけない。 3つ目はお父さんのお腹の上に乗ったり、お父さんとお母さんに以前のように甘えてはいけないこと。 そして最後の4つ目はお父さんとお母さんにギコの生まれ変わりだと気付かれてはいけないこと。
( ´∀`)「どうモナか?この条件、飲むモナか?飲まないモナか?」
(,,゚Д゚)「………」
(,,゚Д゚)「その条件、飲んだゴラァ!!!!!!!」 ギコに迷いは微塵もありませんでした。 自分のことはどうでもいい。 とにかく、お父さんとお母さんが寂しくないように、そばにいてあげなければ………。
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