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ギコは強い決心の下、神様に返事をしました。
( ´∀`)「よし、わかったモナー。それではさっそく、君を生き返させるモナー」
(,,゚Д゚)「ッッッッ!!!!????」
神様は持っていてた杖を振りかざすと、白くて眩しい光がギコを包み込みました。
ミ,,-Д-彡「ゴ………ゴラァ………」
ミ;゚Д゚彡「ゴ、ゴラァ!!!???」
気が付くと、そこはお母さんが10年前に助けてくれた川原でした。 川の音、それに砂利の冷たい感触………どれも10年前と変わっていませんでした。 月明かりが照らす水鏡で自分の姿を見てみると、ギコの体は茶色で長い毛で覆われており、以前の面影はまったくありませんでした。
ミ,,゚Д゚彡「ゴラァ………」
ギコはとりあえず、お父さんとお母さんが住んでいる家へと向かいました。
月明かりが照らす見慣れた薄暗い道をしばらく走り、10年間一緒に暮らした家に辿り着きました。 優しくて暖かい、そして懐かしい明かりが、暗い夜道を走ったギコの目に入り込んできました。 中からお父さんとお母さんの会話が聞こえてきます………。
(´ω`)「ギコが死んで………もう半年かお………」
ξぅ-゚)ξ「そうね………早いわね………」
( ;ω;)「うぅ………ギコ………」
ミ,,゚Д゚彡「………」
窓からこっそり中の様子を伺うと、そこには今まで見たことのないお父さんとお母さんの悲しそうな表情がありました。 死んで半年………ギコは知らない間に長い時間が過ぎていたようです。 ここで生きていたときのように元気よく中に入りたいのですが、神様の条件を思い出し、そうもいきません。 このとき、ギコは自分の無力さを恥じました。
今、ここで中に入るのは不自然だろう………。 ギコはそう思い、トボトボと家から離れて行きました。 たまに後ろを振り向いて、優しくて暖かい、そして懐かしい明かりが遠くなっていくのを確認しながら………。 行く当ての無いギコは、月明かりが照らす山道を歩いていきました。
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