山獄

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熱い。 痛い。 正直死にそうだ。 「山本!山本っ…!!」 「ぐっ。う……、っあ…」 獄寺が叫びオレの躰を揺さぶる、その動作でさえ、痛みになって。 それでもオレはそれを止めさず、彼の手を握った。 「ッ、山っ…本…!目が……!!右目がッ…!何やってんだ…!お前…なんで… 何で!目ェ焼いたりすんだよ…!」 泣きながら、オレをガクガク揺さぶる獄寺の手をオレは唇に当てた。 「…言っ。ただろ…?」 「…ッ?!」
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