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山本に抱き締められて幾分か安心したオレは、皆に促されるままにベッドに潜った。
時計を見るともう午前一時で。
オレは、皆の睡眠時間まで奪って泣きわめいて居たのかと思うとまた情けなくて仕方ない。
「……、……?」
トン、トトン、という振動がオレの体に伝わった。
目を開けるとそこには暖炉の前に立ち火を燃べる山本がいた。
「―――、―…」
振り向いた山本の顔がヤケに哀しくて。
妙な胸騒ぎを振り払い、『何言ってんだ?』と言った…と思う。
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