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「…悪い、『ああ、獄寺か』って言った。…暑い……??」
「いや…つーかさ、なんで居るんだよ…?」
またオレに唇を触れさせて、山本は苦く笑った。
「言っただろ…オレがお前の左目になるって…さ。」
「…そりゃ…言うには言ってくれたけどよ…、ンなずっといなくても……」
「…うん。」
山本は曖昧に笑うと立上がり、激しく燃え盛る暖炉から薪を一本引っ張り出して、髪を掻き上げた。
「…山…本……?」
「…。―――――…」
何を言って居るかは、もちろん聞き取れなかった。
だけど直感で気付いた。
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