告白

6/7
前へ
/86ページ
次へ
誰も愛さないで お願いだから だけど何処かで アイシテホシイ と心が叫ぶ。 私は愛を求めている。 相思相愛を夢見ている。 だけど私の相手は運命を自分の手の中で転がして遊んでいる神様。 きっと誰も適わない神様。 そんな大きな敵を前にして、本音なんか叫べない。 そんなの戦場に素手で立ち向かうくらい無防備な行為。 勝てる可能性なんて無に等しい。 そんな中で立ち向かえる程私は強くないの。 だから神様に狙われないように突き放すだけしか出来ない。 告白を無下に扱ってるわけじゃないよ。ちゃんと真剣に受け取って、噛み締めてる。 ありがとう って言いたい気持ちを必死で押し殺して ごめんなさい と謝るだけ。 今の私にはそれしか出来ない。 だから ごめんなさい 告白も 愛の囁きもいらない  
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加