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「ただいま…」
バサラと同じぐらいボロボロの家の扉を開いた
「バサラか…
またやったのか…」
いつもの事のように父親のタタラが濡れた手拭いでバサラの傷口を拭いた
「だって…
だって、みんながとうちゃんをバカにするから…」
一度はとまった涙だがまた溢れだしてきた
「泣くな!!
仕方がないことだ…
勝手に動いた父さんが悪いんだ」
「でも、とうちゃんは間違ってなんかないじゃないか
だって…だって…」
涙で声がでない
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