陸の孤島

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「夏香! ちょい背中塗ってくんない?」 「了解しました~」 日焼け止めクリームを手に取り 寝転ぶ久実さんの背中に まんべんなく塗っていく。 「うりゃっ」 悪戯心が湧き胸を後ろから 鷲掴みにしてみた。  「ちょっ、くすぐったいって~! やめてよ夏香!」  しばらく戯れあっていると 後ろから声がする。 「あんた達、はしゃぎ過ぎ!」 声を掛けてきたのは葵さん。 水着からはみ出しそうな 大きな胸が迫力満点。 「こいつがアホだからさ~ あんたも触るなら葵の揉んできな!」 「嫌です。あたし 大きい胸には興味ありません」 「…あんた喧嘩売ってんの?」 久実さんに頭をはたかれる。 久実さんはあたしが お店に入店してから ずっと可愛がってくれてる先輩だ。 お姉ちゃんみたいな存在。 葵さんはお店の ナンバーワン。 小さい顔にハーフ みたいな目鼻立ち。 「ほんとあんたらって仲良いよね~」 笑いながらあたし達の 様子を見てる。 ナンバーワンだからって 気取ってないとこも 魅力なんだろうな。
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