94人が本棚に入れています
本棚に追加
数十分後。
「良かったわね。何とかなりそうね。作者と私が慈悲深い方でよかったわね」
「初めの数時間の鬼ごっこの時点でどうにもなりませんよ」
「そう、よかったわね」
(本当にどうでもいいんだな~)
ウサギは心の中で呟いた。
「?手紙だわ。ふむ、ウサギはそろそろ消えてください。話が進みません」
「作者本当に酷――」
ウサギは消滅した。
「……元気でね…ウサギ…グスン」
アリスは悲しみのあまり溢れ出す涙をハンカチで拭った。
最初のコメントを投稿しよう!