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何時間走ったかしら?
このウサギったらすぐにバテるんですもの。
「いえ、何時間も頑張ったじゃないですか」
「いいえ、バイクの燃料を切らせるくらいに頑張りなさいよ」
「盗んだバイクで何言ってんですか」
「違うわ、バイクは私に感謝すべきよ。私に乗ってもらえたのだから」
「それは何故?」
小首を傾げるウサギ。
私は近くにあった切株に片足を乗せて上目遣いのカメラ目線で上を向いた。
「私が神だからに決まっているでしょう?」
「無茶苦茶ですね。というか誰に言ってるんですか?」
「いちいち五月蠅い白玉ね。
貴方の舌を抜いて差し上げましょうか?」
「(閻魔様?)いえ、遠慮します」
神々しい笑みを浮かべる私から目を逸らし、ウサギは言った。
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