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赤星君達とサッカーをしているとき…僕は楽しくなかったんだ……
でも笑ってる自分が許せなかった……。
結局、僕は自分が可愛い…彼を助けて自分がイジメられるのが…耐えられなかった……。
「赤星君‼次は野球やろうよ‼」
僕はちょっとだけ…残っている勇気を振り絞って、赤星君に話しかけた。
「野球なんて、つまんねぇよ?サッカーだろ?俊輔に俺はなるんだぜ?」
僕の意見は却下された…でも…野球をやりたい気持ちよりも…イジメられたくない気持ちの方が上回った……。
その帰り道、良くんが僕に話しかけてきた。
「昭斗‼」
「良くん?どうしたの?」
良くんは少し恥ずかしそうに。
「キャッチボールしようぜ」
と言った。僕は嬉しかった。本当に…良くんは野球がやっぱり大好きなんだって…思ったから。
「昭斗…うじ虫…どう思う?」
良くんは吉岡君をうじ虫と呼んだ。
「う…ん………。」
僕は曖昧な返事をした。僕の中の良心が…少しためらわせていた…。
「俺さ‼やっぱり…イジメは良くないと思う‼」
良くんはキッパリと言った。
「明日…吉岡に謝るよ‼そんで……3人で野球しようぜ‼」
良くんはやっぱり良くんだった‼優しくて…強くて…みんなをまとめてくれる頼りになる良くんだった‼
「うん‼あのね僕…良くんが大好きだよ‼」
良くんはちょっと恥ずかしそうにバカやろう‼と言った。
「やっぱり俺にはイジメは性に合わないよな‼」
良くんはキャッチボールをしながら、それでもすっきりした顔で、僕に話しかけた………。
「なぁ‼明日…俺、吉岡と話してみるよ‼」
良くんは帰り際にそう言うと、にっこりと微笑んだ…。
「良くん…僕も…明日話してみる‼」
2人で約束をした…どんな事があっても友達だと…………。
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