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「赤星君…これは一体なんの遊びなの?」
僕は理解出来なかった…何故今僕は水浸しなのか。
そして降って来た水が何故良くんからかけられたのか……。
「中沢~。良輔から聞いたぜ。吉岡いじめんの反対なんだって?」」
赤星君はニヤリと笑うと、良くんを見た。
うん…だって、良くんがいじめをやめたいって言ったから………。
「だから、吉岡いじめんの止めたんだ‼」
うん…それはいい事だと思うよ。でもこの状況が……理解できないよ……。
「お前さぁ…吉岡いじめる時あんなに興味津津だったくせに…今度はヒーロー気取りか?」
違うよ…僕は……あの時……嘘だよね?って意味で……言ったんだ。
「赤星君………僕は……。」
僕は良くんを見た。良くんは顔を反らした。瞬間……一つに繋がってしまった……。
次のターゲットは……僕に移ったんだ……と……。
「良くん‼良くん‼」
僕は良くんを呼んだのに…良くんはずっと下を見ていた……。
「中沢…3年間…楽しもうぜ……」
赤星君は僕にそう言うと、席に着いた。
この僕の状況を見てみんなが察知した……。
この日を境に…僕に声をかけるクラスメートはいなくなった。
吉岡君は楽しそうだった……。僕がいたポジションに吉岡君がいて…吉岡君がいたポジションに今……僕がいる……。
でもきっと良くんが助けてくれる…きっと……だって良くんは友達……だから………。
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