イントロダクション

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 ジュンコは下手なパントマイムで男たちの欲望を表現し、それを見る二人が爆笑する。  偽下着に興奮する「すべての若き野郎ども」に向かい、三少女は舌をだす。  それはルール、少女大革命宣言! と三少女は叫んだ。  まる出しのへそが笑う、いまどきのベイビー・ドール。 「あたしたち、何処の生まれなの?」とミサが尋ね、 「バーゲンセールのようなカオスの島よ」とジュンコが答え、  信じらんないわあんたたち、チハルが悲哀の拳で二人をはたいた。  ぶざまよ!  でも二人とも、とってもきれい!  ウグイスが浄瑠璃を忘れる時刻に、三人はパンをかじる。  平和だわあ。ジュンコがミサの耳たぶをつまみ、ミサは前時代的な声をあげた。  やけに遠慮がちな男が一人近づいてきて、君たちの将来はこのパトリジエが約束する、そう約束した。  パトリジエと名乗った男は三少女から一個のパンをもらい、いつ終わるのかというまで礼を言った。  彼はきっと数週間なにも食べていなかったのだろうと思い、パトリジエの将来に期待する。  
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