第三章:帰り道

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祐「あ゙ぁあ゙あっつーーっ!!」 歩くだけで滴り落ちる汗。 制服は汗でびちょびちょ。 祐斗の叫びは、虚しく蝉の声で掻き消された。 夏「暑すぎだろーっ!!」 琴「日射病になりそう…」 祥「今日40度越えるって天気予報で言ってた」 夏:祐:琴「「「うっわー」」」 祥夜の言葉に、さらに暑さが増した(気がする)。 祐「なーなー!コンビニでアイス買おうぜー?」 夏「いや、お金ないし」 祐「祐斗様が貸してやる」 琴「ほんと?ありがとー☆」 夏「へー。奢るんじゃないんだ?」 祥「ケチ」 素直に喜ぶ琴音とは対照的に、文句を言う。 祐「そんなこと言うなら、夏と祥夜には金貸さないぞ!?」 夏「あ、この前貸した100円に利子つけよっかな~♪」 祥「俺は昨日貸した500円に」 黒い笑顔で祐斗に微笑みかけるあたしたち。 祐「ひどっ!!」 この後、祐斗が3人にアイスを奢ったのは言うまでもない。  
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