第1章[お菓子のオマけ]

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2009年2月 待ち合わせは、駅前にある石像にした。 これは昔からあるし、付き合っていたころは、よくここを使っていたから馴染みがある。 お気にの服に身を包み、そわそわしながら来るのを待つ。 楽しみだし、ドキドキする。 きてもいないのにサイトの掲示板を何度も見た。 来てない。。あったとしても昨日やり取りした書き込みが乱立しているだけだった。 「あれ?Aじゃん。こんなとこでなにやってんの?」 たまたま出くわしたのは顔見知りのBだ。 彼とは連絡も取っておらず、話しをするのも相当ぶりだ。 Bは、元カノと幼なじみでよく話しているのを何度か見かけたことがある。 僕が彼女と別れてから今日まで会話もなかった。 「あ!もしかしてこれか~?Aは隅にもおけないなぁ~!」 Bは小指を立て、聞いてきた。 「違うって。そんなんじゃないし、ほらあいつだよ元カノの。これから遊ぶんだ。」 「え?A、それ本気で言ってんの?」 「な、なんだよ元カノと遊んじゃいけないのかよ?」 「ダメじゃないけど。。本当にあいつなんだな?」
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